いやはや面白かった（笑）。
　今年からスタートしたRSR×増子直純（怒髪天）Presents「ZOOMYプロデュース」。手っ取り早く言えば、増子さんが注目している北海道出身のバンドを紹介する企画である。Jake stone garage、THE★米騒動、THE BLONDIE PLASTIC WAGON。その３バンドは、増子さんの期待に応えて素晴らしいステージを観せた（特にTHE★米騒動良かった！）。その内容はまた本誌のレポで。でもその魅力はしっかり伝わったことだろう。
　凄かったのは増子さん。後輩の山中さわお（the pillows）を連れて、バンドのセットチェンジの最中にMC。それもさわおだけじゃなく、おそらく今日突然呼ばれたであろうキュウちゃん（註：クハラカズユキ）も連れてきて、３人でMC。おまけにギターの音に「うるせえ！」とツッコミ（笑）。チューニング出来ないっすよ。途中で次の出番を控えた吉村秀樹（bloodthirsty butchers）も乱入。北海道の濃いオッサンたちが、爆笑モノの会話を繰り広げる。
　そしてさわおはキュウちゃんとふたりでストーンズの「As tears go by」と「stand by me」をカヴァー。そして増子さんを呼び込んで、すでにライジングではおなじみとなった松山千春の「長い夜」でシメ……と思ったら、唄い足らないのかもう１回、それも上原子友康（怒髪天）を無理やり呼び込み、戸惑う上原子に無理やりギター弾かせて唄いあげる。
　結局最後はこう（笑）。最高に面白い。お客さんも大満足。でもその裏には、故郷へと後輩への強い愛情が感じられた。恒例にしてほしい。やはり増子さんは、ライジングサンになくてはならない裏番長です。（金光）