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New POLYSICS誕生!

3.14武道館から、約5ヶ月。3人になった新生ポリシックスが、産声をあげた。

グレイのつなぎに身を包み、ヤノ、フミ、ハヤシの順でフェスのステージに登場したポリシックス。

そして、聞こえてきたおなじみのイントロ──1曲目は「BOGGIE TECHINICA」だ!

高3のときにハヤシが作った、ポリシックスの初オリジナル曲にして、

「ずっとやっていきたい」とハヤシが語る、この曲から新たなポリシックスの歴史が幕を開けた。

新曲4曲(フミメインヴォーカル曲「How Do You Do!」で、ブブセラ2本登場。それを手にして吹くハヤシ。最高)に、New POLYSICSバージョンとして演奏された「Tei! Tei! Tei!」「シーラカンス イズ アンドロイド」「Beat Flash」「カジャカジャグー」「Degital Coffe」「united」「URGE ON!!」「Shout Aloud!」。そしてライヴでは初披露となる「Too much Tokyo」(最新アルバムに惜しくも収録されず、2枚組ベスト盤『BESTOISU』に収録)など、猛暑に負けない熱い約50分のステージ。

先日「ソリッドな方向になるのでは?」とこちらで書きましたが、実際はハヤシが弊誌6月号のインタビューで言っていた通り「変わらないポリシックスの部分がさらに凝縮されて出てきてる感じ」のサウンド。

これまで以上にポップでアグレッシブなニューウェイヴ・パンク。楽しくて激しい曲が、これまでと同じようにハイテンションに鳴らされていたのだった。

ステージ上はというと、

真ん中にヤノのドラムが鎮座し、その両脇を固めるようにハヤシ、フミが並ぶという、いわゆるスリーピース・バンドの立ち位置。

ハヤシの横には、シンセが2台(なぜか向きが互い違いで、しかも1台は斜めに設置という不思議な配置)、フミの横には、サンプラーが立っている(置いてあるんじゃなくて、看板みたいにぶら下がってる感じ)。そして、2人の前にはマイクが2本。今までずっと慣れ親しんできた、ポリシックスのセッティングとは、もちろん全然違うのだけど、3人でステージに立ってることに収まりの悪さを感じるどころか、自分の中でまったく違和感がなかったことに驚いた。

それは、この日に向かって彼らが怒涛のリハを重ねた結果、新たなテンションでオーディエンスを引き込んだからこそ。終演後、それぞれ「まだまだ」と言っていたが、一様に安堵の表情をみせていた3人。10月から始まるツアーへの期待が否が応にも膨らむ、そんな最高の初ライヴであった。

その後のDJハヤシでは、ステージ上でメンバー2人からケーキのプレゼントというサプライズも。

8月8日は、ハヤシヒロユキ32歳の誕生日。

ということで、会場に集まった全員でお祝いし、ハヤシからバトンを受け取ったロックDJ片平実が「ピーチパイ・オン・ザ・ビーチ」をかけるという、ナイス選曲にものすごい盛り上がりをみせたDJテントの光景も、ものすごくよかった。

ケーキを持ちDJテントに集まったオーディエンスに向かって「今日はハヤシの32歳の誕生日であり、新生ポリシックスの誕生日でもあります! みんなでお祝いしてもらってもいいですか?」というフミの言葉には、ちょっと泣けたなぁ。

あと、ライヴ一発目の「BOGGIE~」でのハヤシ&フミのヴォコーダーボイスによる曲中のメンバー紹介と最初にこの曲を持ってきたハヤシをはじめ、メンバーの思いにもホント泣けた。つうか、「BOGGIE~」に関しては気づいたら泣いてましたね。でもこれは、ウエットな感情とかじゃなくて、はっきり言って喜びからくる涙、なのは間違いありません、はい。

夕方、改めて楽屋エリアにてスタッフを中心にハヤシくんの誕生日を祝うべく、シャンパンと特製ケーキが用意されたのでありましたー。

この日のライヴのことを含め、こちらでハヤシくんが書いてますね。

改めて、「ハヤシくん、おめでトイス!」

ということで、第2期POLYSICS、今後も追いかけていきまーす!(ヒラバヤシ)

編集スタッフ

金光裕史

樋口靖幸

平林道子

竹内陽香

小高朋子