BIGMAMA、ツアーファイナルで新作のリリースを発表
2011.10.1210月9日、赤坂BLITZで行われた〈秘密×ルーシー×GhostWriter÷0=? TOUR〉のファイナル。
最新作「#DIV/0!」のカップリング曲「GhostWriter」でライヴはスタートし、続けて「CPX」「荒狂曲“シンセカイ”」を投下。柿沼と東出のギターとバイオリンの掛け合いによって、ますます会場の熱気は上昇し、序盤から満員御礼のフロアはモッシュ&クラウドサーフが繰り広がられる熱狂の空間に。
中盤では、名古屋、大阪で11月に行われるの古い曲縛りのライヴ〈We Don’t Need a Time Machine〉から、と言って「Moo」や、ファースト・ミニアルバム収録の「look at me」などを久々にプレイ。懐かしくも、今のBIGMAMAだからこそのダイナミズムが曲に加わり、バンドの成長を感じさせる。なかでも、安井とリアドのリズム隊は本当に逞しさが増した。
そして、「サード・アルバムのツアーファイナルで最後にやった曲を」と金井が言い、約1年半前に同じく赤坂BLITZで演奏された「Roll It over」をプレイ。記念日というわけじゃないが、このMCといい、〈We Don’t Need a Time Machine〉の企画といい、バンドが歩んできた道のりや、その節目を大事にし、会場に集まったオーディエンスとその思いを共有していくところが、実にBIGMAMA、というか、金井政人らしい。
その後、「#DIV/0!」「かくれんぼ」「I’m Standing on the Scaffold」と切なさを湛えたメロディアスなナンバーが続き、その余韻に浸るかのように、オーバーヒート気味のフロアに一瞬の静寂が訪れたなか、「元がすごい薄っぺらくてカラッポなぶん、中身を埋めてもらってるんだなって、すごい感謝してます」と会場にいるすべての人間への感謝を口にした金井。そして「来年1月に、新しいアルバムが出ます!」と告げ、「気持ち的には最後の1枚のつもりで作っている」と新作へ臨む気合を語った。
アンコールでは、「Paper-craft」と「HAPPY SUNDAY」(これ聴くの久々かも!)を、そして今回のツアー唯一のダブルアンコールに応え、「the cookie crumbles」を投下し、ライヴは大団円を迎えたのだった。
尚、この日、金井の口から発表された、バンドにとって通算4枚目となるフル・アルバムのタイトルは『君がまたブラウスのボタンを留めるまで』。
ライヴの本編最後には、新作のタイトル曲でもあり、「#DIV/0!」のインタビューの際に「この曲に自分自身救われた」と語っていた新曲〈until the blouse is buttoned up〉を披露。早くもフロアで大合唱が巻き起こるような印象的なサビと、〈信頼〉がキーワードになっているという歌詞。今までの彼らにはない、しかし、しっかりとBIGMAMAならではのバイオリンロックにもなっているこの曲は、きっと今後バンドのアンセムとなっていくであろう、そんなことを感じさせるものであった。
またアンコールは、新作を携えての全国ツアー〈母がまた母の日を終えるまで〉を来年2月からスタートさせることと、そのファイナルを、3月23日に東京・TOKYO DOME CITY HALL(全席指定)で行うことを発表。
BIGMAMAのネクスト・シーズンを期待してやまない、そんなツアーファイナルであった。(ヒラバヤシ)
【SET LIST】
01. GhostWriter
02. CPX
03. 荒狂曲“シンセカイ”
04. Lucy
05. Lovescape
06. 走れエロス
07. ツルギが無い
08. Moo
09. Look at me
10. Gum Eraser
11. Dowsing For The Future
12. Roll It Over
13. #DIV/0!
14. かくれんぼ
15. I’m Standing on the Scaffold
16. I Don’t Need a Time Machine
17. Neverland
18. 秘密
19. until the blouse is buttoned up(新曲)
■ENCORE 01■
01. Paper-craft
02. HAPPY SUNDAY
■ENCORE 02■
01. the cookie crumbles