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フジロックフェスティバル

こんにちは、稲田です。

あっという間に今年ももう8月ですね。

7月と8月の分岐点、フジロックフェスティバルに行ってきました。

それこそあっという間、一瞬で駆け抜けたかのような3日間でしたが、めちゃくちゃ楽しかったです。

いろいろ観ましたが、良かったステージを上げていくと、初日はTHE XXがすごくかっこ良かった。全身黒づくめの男女3人組は、とことんクールでせつないロックを音数少ない引き算の美でまとめあげるハイセンスぶり。脱帽でした。

後はCORINNE BAILEY RAEでは素晴らしい美声にしっとりし、その後!!!(チック・チック・チック)で最後の力を振り絞って踊りまくりました。

毎年そうなのですが、初日はトバしすぎました。最後のRUSCOは完全に寝オチ。楽しみにしてたんだけどなー。

2日目は初っ端に観たDIRTY PROJECTORSがかなり良かった。トーキング・ヘッズの流れを汲んだホワイト・ファンク的な要素に、女性コーラスを多用したポリリズム的な快感がまぶされた独特の世界観。

あとはVATO NEGROも良かった。マーズ・ヴォルタのベーシストによるユニットなのだが、なんとギターにオマー・ロドリゲスが参加。インタープレイによるプログレッシブなグルーブが全開。ツボりましたね。

そこからヘブンに移動して観たかったKITTY DAISY & LEWISを。ティーンエイジャーが鳴らす戦前ブルース聴きながらまったりしてからは、初日を反省してそのままグリーンでのんびり過ごすことに。

まずJOHN FORGERTYが超よかったですね。CCR時代の名曲“雨を見たかい”が聴けたのはなにより感動でしたが、それ以外にも、耳に馴染んだ曲がいっぱい。なぜかというと、CCRこそが、清志郎さんや鮎川誠さんら日本のロック・オリジネイターにとって多大なインスピレーションとなっていたからだと思う。さらに前の世代、ぱっぴいえんどがニール・ヤングのいたバッファロー・スプリングフィールドにインスパイアされていたようにね。ルーツ・オブ・ルーツをグリーンみたいな大きいステージで観れるのもフジならでは。

次に観たヘッドライナー、ROXY MUSICも最高でした。なんともエレガントかつゴージャスなオトナのロック・ミュージック。ザックやMGMT目指してみんなホワイトに流れていく中、かじりついて観て本当によかった。最後の3曲は布袋寅泰が参加。この流れについてはご本人が熱い手記をブログ(http://www.hotei.com/blog/)にあげていて、読んだらさらに感動が甦りました。しかし布袋さん、5月に代官山UNITであったPLASTICSの再結成ライブでも参加していたし、憧れのバンドで一緒にプレイできるって、ある意味すごく幸せ者だ。

流れで観たCHRIS CUNNINGHAMもすごくよかった。昨年のサマーソニックで観てあらためて衝撃を受けたAPHEX TWINの裏版的な構成で、超エッジなサウンドとヴィジュアルが完全シンクロ。かなり貴重なライブ体験でした。

3日目もいろいろ観ましたよ。ざっとあげると、ASIAN KUNG-FU GENERATION、OCEAN COLOUR SCENE、DONAVON FRANKENREITER、OZOMATLI、JJ Grey & Mofro、FOALSと流れも含めて観たおして、最大の目当てであるATOMS FOR PIECEに照準を絞る。

すべてを見逃さず、聞き逃すまいとPA前正面とステージの中間あたり、ベストポジションから堪能しました。

いやあもう、素晴らし過ぎて、なにをかいわんやです。タンクトップにヘアバンドのトム・ヨークが、フリーのベースに触発されたのか、めちゃくちゃ肉体的に踊り歌いまくる様は壮観でした。アンコールで最初ひとりで出て来たときのマイク2本を使って自分のコーラスをループさせて歌った曲は、もう鳥肌ものでした。いろいろ観ましたが、正直すべてふっとんでしまった。それくらい、トム・ヨークの新バンドは圧倒的でした。RADIOHEADに続いて、このATOMS FOR PIECEでもレコーディングが行われたとの情報もあるので、ぜひ音源を楽しみにしたい。

というわけで、今週末はサマーソニックだ。また、レポートします!

ヘブンで休憩中に目の前にあったソフトクリームの置物