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ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が開幕!

撮影/荒金大介(Sketch)


 シェイクスピアの名作をジェラール・プレスギュルヴィックがミュージカル化した、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が9月3日に東京・東急シアターオーブで開幕した。小池修一郎の潤色・演出で、2011年に日本オリジナルバージョンとして上演した本作(日本初演は2010年、宝塚歌劇団で上演)。待望の再演が幕を開けた。
 初日前日の公開舞台稽古前には会見が行われ、前回に続きロミオ役を演じる城田優と、トリプルキャストとなった今回のロミオ役である古川雄大、柿澤勇人、そして、前作に続きジュリエット役を演じるフランク莉奈、初舞台でジュリエット役に挑む清水くるみが出席。ムードメーカーでいじられキャラだという清水のモノマネを城田が披露したり、古川の天然キャラエピソードが明かされたりと、和やかな雰囲気からはカンパニーの仲の良さが垣間見られた。
 主要キャストの多くがダブル、トリプルキャストとなっていて、様々な組み合わせが楽しめるのも本作の魅力のひとつ。3人のロミオと2人のジュリエット、それぞれの美しくも悲しい愛の物語を、是非、劇場で。
 ここでは、出席者のコメントをご紹介! 公演の模様は、9月27日(金)発売BEST STAGE11月号でチェックしてください!

―衣裳を着て皆さんの前に登場するのは製作発表以来ですが、今の気持ちは?
城田優
2年ぶりにこのときが来たなと。前回の開幕前の囲み取材をしたときの心情に似た感情を持っている。いよいよ明日から始まるので、心身ともに引き締まる思いです。大きな感動を再び皆様に届けられるように頑張りたいです。

古川雄大
衣裳を着て稽古をするとなると、いよいよ本番が迫ってきているなという感じがして、緊張感が高まってきます。が、あまり緊張せずリラックスしながらできたらいいなと思っています。

柿澤勇人
製作発表のときは、衣裳を着せられている感が満載でしたが(笑)、稽古でずっと着ていたので、やっと慣れたかなという感じです。本番は勢いでいきたいです。

フランク莉奈
製作発表で2年ぶりにこの衣裳を着たときは、久しぶりで不思議な気持ちでいっぱいで、「これからロミジュリの日々が始まるんだな」と思っていました。それが今日を迎え、今日から本番の日々が始まるんだと思うと、すごく違った緊張感があります。

清水くるみ
製作発表のときは、小池先生に「とりあえず舞台を1回、楽しんできて」と言われました。明日から本番ということで、楽しみという気持ちもあるんですけど、今になって緊張してきました。

―自分以外のロミオ・ジュリエットはどんなキャラクター? また、自分のロミオ・ジュリエットはどう演じたい?
城田
古川ロミオは、影があってちょっとミステリアスな印象。天真爛漫というよりは、自分の世界を常に持っているところがある。ジュリエットと出会ってからの愛の花の咲き方は、一番綺麗に咲くと思っています。カッキー(柿澤)ロミオは、自分の意思がしっかりとあって、常に自分の思い描く理想というものを追いかけている。ジュリエットとの出会いは、その追い求めていた理想の人との出会いで、ジュリエットという存在が彼の中に入ることで、ひとりの人間が完成される感じです。僕の場合は、初めは夢見がちだけど、ジュリエットという自分の人生に欠かせない存在と出会うことで、すごく強くなる。それから、友達を失い、ジュリエットと引き裂かれ、これでもかってくらい弱くなる。後半のボロボロ感は、僕が一番やばいかもしれないですね。感情が入りすぎて歌えなくなっちゃうことも多々あるので、コントロールしていかないと大変だなと思いながらやっています。

古川
城田さんのロミオは、ロミジュリのテーマでもある“純粋さ”がすごく出ているロミオだと思います。声のトーンからしゃべり方まで、本当に18歳さんです。すごくフレッシュで純粋で愛に溢れるロミオだと思います。柿澤くんは情熱的。ジュリエットと出会ったから人生が変わったという感じで、すごく情熱的な、すごく熱いロミオです。僕は、透明なイメージのあるロミオに、ちょっと色を入れたいと思っていて。薄い紫色が入ったようなロミオを演じたいです。それがジュリエットに出会って、真っ赤になるんです。パステルカラーな真っ赤を目指してロミオを作っていきたいです。

柿澤
古川くんは、炎で喩えると赤じゃなくて青い炎を内に秘めている感じがある。壊れそうなほど繊細なイメージです。城田さんは、すごくかわいらしくて、みんなに愛されていて。それは実際のカンパニーのみんなも城田さんにそういうふうに接している。本当に等身大のロミオなんだなと思います。一方で、(2役となる)ティボルトでは全く違う人を演じ切っているので、それがすごいなと思いますし、尊敬します。僕は、ロミオはイメージ的には王子様というか貴公子的なカッコイイ存在かもしれないんですけど、実際に台本を読んでみたらそうでもなくて。あまり背伸びせず、自分のできることをやろうと思います。

フランク
くるみジュリエットは本当に純粋で、もう子供みたいにかわいくて。起きている出来事に戸惑っている感じが見ていて愛おしい、かわいいジュリエットです。私は、ジュリエットの強さだったり、意志の強さを大切にしたいとずっと思っていて。ジュリエットは天真爛漫で元気な普通の女の子なんですけど、ロミオに出会ってどんどん大人になっていく、その過程や元々あった強い意志が表にやっと出てくる部分を出していきたいです。

清水
莉奈ジュリエットはすごく芯の強い、ちゃんと自分を持っているジュリエット。大人っぽい部分も持ちながら、かわいらしい部分もあるっていう、すごい素敵なジュリエットです。私は、無邪気でかわいいジュリエットが、ロミオに出会ってから、「ロミオが好き」っていう気持ち、「ロミオのために」っていう気持ちから、強くなっていく女性を演じたいと思います。

―本番への意気込みをお聞かせください。
城田
2年前の初演で高い評価をいただけた作品の再演ということで、たくさんの壁、プレッシャーとの戦いでしたが、やれることはキャスト、スタッフ一丸となって、「前回の感動を超えられるものを作っていこう」と頑張ってきました。明日、本番が始まりますが、とにかく1回1回、観に来てくださるお客様のために、愛に生きて愛に死んでいきたいと思います。是非、劇場でこの感動を体感していただければと思います。

古川
『ロミオ&ジュリエット』という作品も素晴らしいですし、歌も、振付も、衣裳もすべてが素晴らしいので、あとは最高の演技をするだけだと思っています。最後まで熱量のある舞台を皆さんにお届けできたらと思います。

柿澤
僕は残念ながら大阪には行けなくて、東京公演のみの出演になります。回数にすると10回ですが、その10回を命がけでやります。

フランク
『ロミオ&ジュリエット』とジュリエットという役は、本当に大切で思い入れのある作品と役です。今回2度目で、成長した自分を見せなければならないという課題があるので、それを踏まえて、とにかく1日1日精いっぱいに命がけで、ヴェローナでジュリエットとして生きて、ロミオを愛していきたいと思います。

清水
初舞台なので、どんな感じなのかも全然想像がつかないんですけど、感情で突っ走りたいと思っています。ジュリエットとして舞台上では生きていきたいと思っていますし、舞台の楽しさを味わいたいです。

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
【東京公演】
公演日程:9月3日(火)~10月5日(土)
会場:東急シアターオーブ

【大阪公演】
公演日程:10月12日(土)~10月27日(日)
会場:梅田芸術劇場 メインホール

※詳細は下記HPまで
公式サイト

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